相手から意見や見解を聞く一般人へのインタビュー
テレビでもよく見ますけど、
たまに「はい」とか「そう思います」なんていうそっけない回答が流れるの
見たことないですか?
これって見る側からしたらなんの情報にもなっていませんよね?
なぜこんな回答になってしまうのか?
それは、質問する側に問題があって、
立ち位置を間違うと誰でもやってしまう可能性がある事なんです
今回は一般人へのインタビューで、してはいけないダメ質問について
原因と考え方についてお話しようと思います
ダメなインタビューとは?
たとえば・・・
大きな1本桜の名所があって、そこで観光客にインタビューしたとします
ここで「はい」や「ほんとキレイですね~」っていう答えが頻繁に返ってきたとしたら
それは聞き方に問題アリです!
これらの返答をよくよく分析してみると、いずれも肯定した言葉だって事が分かりますよね
すなわち、こちらの意見を聞いてるって事です
同意を求めるための質問に対して返ってくるのはイエスかノーかでしかありません
「キレイですよね~」とか、「大きな桜ですね」などと
インタビューする側が意見してしまったら
ほぼ肯定する言葉しか返ってこないのは当たり前です
せっかくご自身で桜を撮影して、それを引き立てるために行ったインタビューがこれじゃあ
動画の価値が薄れてしまいます
こういうケースはいくらでもあります
美味しいですね
面白かったと思いません?
便利ですよね・・等々
これらはみなこちらの意見に対して相手に同意を求めているに過ぎず
決して相手が自分の意見として発信した言葉ではありません
ではなぜこんな質問をしてしまうんでしょう?
意見を聞いてしまう原因とは?
ズバリ!作り手のエゴが原因です
さきほどの桜の大木に話を戻します
見事な大木の桜があると噂で聞いて、さっそくカメラを担いでやってきた来たAさん
彼の目的は、まさにその美しい大きな桜を撮る事です
圧倒されながらその美しさを夢中で記録していきました
ここで彼は動画の質をさらにあげようと、見に来た観光客へのインタビューを思いつきます
問題なのはここから・・・
彼の頭の中はもはや「美しさ」でいっぱいになってますから
つい無意識に「キレイですね~」と、自分の主観を言ってしまうワケです
もはやこうなると「キレイ」に関連した言葉しか返ってこなくなり
質をあげるどころではなくなってしまいますよね
原因はあたらめて説明する必要もないですが
主観を押し付けてしまったところにあったという事になります
正しい聞き方
一般の人に意見を聞くというのは
個々から様々な言葉を聞き出すというのが前提です
こちらの主観は相手には関係ありません
いくら自分がキレイだと思っていても、それをこちらから口にするのはNG!
「キレイですね」や「ほんとにそうですね~」以外の言葉が欲しいなら
それぞれどう感じてるんだろう?とニュートラルに考えてみましょう
「ご覧になっていかがですか?」
「感想を聞かせて下さい」
と質問したら、個々に持つ感性を反映した
もっとバリエーションのある言葉が返ってくるはずです
実践してみましょう
では、カツ丼を例にあげて実践してみましょう
今からこのカツ丼を食べてる人にインタビューします
では、どう質問しますか?
主観が先行してしまうと
「おいしそうですね」
「カツが柔らかくて食べやすそうに見えます」
などと、自分の意見が主体になった質問になってしまいます
これだと誘導しているように受け止められ、
個々の意見とはかけ離れていきます
世の中には人それぞれ違う見方があり、いろんな価値観があります
純粋に様々な意見を求めているなら、
「見た感想から聞かせて下さい」
「味の方はいかがですか?」
が、スタンスとして正しい聞き方です
こう質問されると人は自身の主観を話してくれます
ある人は見た目の感想から言う人もいるでしょうし
またある人は匂いや味覚を話すでしょう
使っている食器や食材について触れる人だっているかもしれません
いろんな意見が出れば、そこから興味の枝が分かれていき話は広がっていきます
正しいインタビュー まとめ
相手からの意見(言葉)を聞くのがインタビューです
同意を求めるような質問はイエスかノーかになり、いくら回数を重ねたところで
肯定か否定かの2パターンしか返ってきません
主観はここでは忘れましょう
公平な立場で聞けばいろんな言葉を拾う事ができ編集された動画も質があがるはずです
また、インタビューはあなたの知識や意見を披露する場ではないという事も
しっかり認識しておきましょう
答えは1回聞いて終わりにするんじゃなく
なぜそう答えたのか?をさらに質問し
キャッチボールになるよう意識すれば、その意見の深掘りにもなり
内容も充実していきます
ポイントは相手に対しての「興味」「好奇心」
インタビューは時として人の考え方を学ぶ場にもなります
勉強させてもらうというスタンスを心掛けてみて下さい