演出TUNE

動画をヒットさせる秘策は企画書にアリ

テレビで新番組を立ち上げる際や回ごとの放送内容を提案する際は

「企画書」なるものが必要になります

これはテレビ局がもっとも気にする「数字」・・

つまり視聴率に関係する事なので非常に重要なものです

今回はこの「企画書」から、動画を作成する際の大事なポイントを読み解いていきます

企画書の実際の中身はたったの3項目です

企画書に必須の項目

●タイトル

●企画意図

●企画内容

 

企画書は局内外の多くの構成作家やディレクターが

日々プロデューサーのもとに持ち込んでくるため、

明確に分かりやすくするためにこのようなシンプルな構造になっています

シンプルではあるけど、どのような企画内容なのかが理解されないと

プロデューサーの目に留められる事もありません

この「企画書」の中身と意味を理解すれば、

なぜみなさんが動画を作るのか、作るために必要な考え方を学ぶ事ができます

ちなみに僕はカメラマンですが、過去に1,000万超えの企画書を3本通した実績があります

では、ひとつずつ説明していきます

 

タイトル

ここは一発で目をひくワードにしなければなりません

YouTubeでいうところのサムネだと思って下さい

最初のワードで興味を持ってもらえないと以降の企画意図も内容も読んではもらえません

目をひくキーワードは各番組のコンセプトや内容によって工夫する事はもちろんですが

●「新しい情報」を感じさせる事

●「見たくなる・期待感」がある事

●「共感できる」事

一般的にこの3点を感じさせ誘導する事がポイントになります

これは動画を投稿する際にもとても参考になると思います

いわゆる「サムネ」に当たる部分なので平凡なワードではダメです

「なんだ?」と思わせる事がこのあとの「企画意図」「企画内容」につながります

新しい情報はいつの時代でも注目されます

見たくなる・期待感=ワクワク感は企画内容への誘導になります

最近では格闘家の朝倉未来さんがサムネから文字をわざとはみ出させ

ぱっと見で読めなくしておいて誘導する、なんていう荒業も出てきましたね

「共感できる」は見る側との価値観を一体化させるもので、

より万人に感じてもらえるワード選定が必要です

初めて聞くような固有名詞や女子高生が得意とする

既存になかった言葉の組み合わせなども効果的です

 

企画意図

企画意図を説明する男性

なぜこの企画を提案するのか、その理由を説明します

●どのような情報が
●誰にとって
●どのような利益があるのか

を端的に説明します

これはテレビでも動画でも共通で言える事ですが

その情報の価値を説明し、見てほしいターゲットを決める、

という動機の部分になります

動画を作るみなさんにはぜひ!ここもイメージして考えて欲しいところです

自身が発信する動画情報がどのような人たちに

どのような価値をもたらすのか

ここを考えずにやるのは無謀ですし、徒労に終わっては

そこに要した時間が無駄になってしまいます

自己満足ではなく見る側の満足を考えた企画作りが大事

という事になります

 

企画内容

ここでは実際に制作する中身の説明を構成を基本に書いていきます

出演者がいるのであればその出演者に何をしてもらうのか

どういった展開をしていくか、流れやキモになる構成などを説明

ドキュメンタリーであればどのような内容を想定しているのか

取材を予定している場所や人間のキャラの説明などをしつつ

企画の価値が魅力的に伝わるような内容にします

動画を作るみなさんにとってもここは勝負となる中身になるので

いかに興味深く「演出」ができるか、もカギになります

行き当たりばったりで作るものや偶然性が面白かったりするのが

投稿動画のいいところだったりしますが、

それを長く続けていくにもある種の計算は必要です

計算とはつまりこの企画書3項目に当たる部分、になるのです

 

企画書の中身 まとめ

企画書を書く男性の手元

企画書3項目の解説から、いかに投稿する動画制作に役立てていくか・・

端的にまとめてみました

3項目のポイント

タイトル

興味を引き出し目に止まるワードにする

企画意図

なぜその企画を立てたのか?

誰に見せるためのものなのか?

何を思い感じて欲しいのか?

ここは制作中の全ての作業でめちゃくちゃ大事になるので

ブレないよう常に意識しておく事が重要です

企画内容

どのような内容~構成で何を見せられるか

登場する人物や撮影するロケーションを明確にする

 

どれだけ面白い中身にするか、アイディアや作戦~構成、

機材の知識による映像表現力、そして演出能力も必要になります

これらを総合したものが視聴者の満足度につながるので、

毎回ひとつひとつスキルを上げていくよう意識するといいです

はじめからやるとなるとなかなか意識できないものですが

初心者だからといって何も意識せずやっていたらいつまでも数字は伸びません

失敗してもそこから学んで次につなげていく向上心を持って、

この3点を常に頭に入れ制作していけば必ず成果が出ます

投稿内容は見る側がどんな印象を持つかを考える事も非常に大切です

ひとりよがりな価値観で勝手に面白いと思い込んで制作すると失敗します

まずはこの企画書にならってひと通り考えてみて、

その内容を周囲の第三者にプレゼンしてみてください

第三者はニュートラルに受け入れるので意外と参考になるはずです

自己中な思考だけで相手を考えずに制作すると、

仲間受けするだけのつまらない動画になり世に広まっていく事はそうそうありません

自己表現/主張として出す人もいますが、

これも見る側を考えてどうやって理解してもらい共感させるかを考えて制作しないと

一部のファン以外は興味すら抱かなくなります

個人とはいえ、どんな動画も相手があっての事なので

見る側の満足度を考えてニュートラルな感覚を意識していかないと数字は伸びません

 

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